いわゆるお金持ち本
定期的の読んでしまうお金持ち本。何十冊と読むと言われていることは似てきます。その中で自分の心に響いたことを書いていきたいと思います。
1、リスクとリターンは一致する。
ローリスク・ハイリターンの投資はない。表面上はそう見える投資があるかも知れませんが、見えないリスクがります。例えば、流行りのボロ戸建て投資。初期投資金額は小さく、利回りが高くて魅力的ですが、運営していく中で様々なリスクがあります。空室、出口、クレーム、修繕などなど。
現在の10年国際利回りは0.07%、銀行預金は0.01%(2021年6月30日現在)
リスクゼロの投資利回りがこの程度です。米国株インデックス投資で利回り5%を出すことがいかにリターンが大きいか。地方の不動産投資で利回り20%・・・。これらの投資は上手く行っているときは自分がリスクを背負っていることにきがつきません。
人に100万円落ちていると言われたら拾いますか。リスクがないのあれば拾うでしょう。しかし、現実の世界ではリスクゼロで100万円が落ちていることはありません。100万円を拾える権利を10万円であげると言われ、100万円を拾って見たものの中身は偽札だった・・・。そんな話ばかりです。リスクゼロ(元本保証)で儲けられるなんてことはありえません。
それでも預金や国債では物足りない。資産運用がしたいのであれば、「リスクとリターンは一致する」ということを肝に命じておこなうしかありません。高利回り!リスクゼロで月○万円の副収入!という言葉はそのまま信じてはいけません。かならずからくりがあります。先程書いた人に言われた100万円を拾う話ですが、実はお金持ちになりたいなら拾ってはいけません。裏を見なくてはなりません。必ずリスクがあります。
2、我々が肉を食べられるのは肉屋が慈善提供してくれるのではなく、肉屋が儲けたいと思っているからだ。
アダム・スミスが国富論の中で言っています。投資商品を持ってくる不動産屋、証券会社は慈善事業ではありません。商品を売ることで、手数料や転売益を得たいからです。そのためには市場価値がない商品であっても様々な手を使い、売ろうとしてきます。ただ、たまに売り手のミスなどでお買い得な商品があることはありますが。
商品を売る立場になり、考えなくてはならないと思います。相手はこの値段でこの商品を売ること得るものはなにか。この商品の本当の価値はどれくらいなのか。
いつまでも消費者でいては資本主義の世界では養分になるだけです。不動産や株であっても事業という意識を持って「商品を仕入れる」ということを行っていかなくてはならないと思います。
3、一番効率の良い投資は自己投資である。
数十万円の現金しかないのであれば、資産運用をしたところで増える金額はたかが知れています。株や不動産での資産運用は現金が数千円になったところで始めれば良いと思います。
まず自己投資を行い「稼ぐ力」をつける。つまりは人的資本を増大させる。若いうちは人的資本を使う。そこで得られたCFを資産購入に当てて金融資本を増やしていくことがベストな戦略なのかなと思います。
ここで少し自分の話を。私は不動産投資(事業)から入りました。若い頃から自己啓発本ばかり読み、意識だけが高い痛い奴だったと思います。自己投資を行っていたけど、稼ぐ力には結び付けられませんでした。ただ、現金は1,500万円ほどありました。 そして、現金と融資を使い、自分の分身となる位の不動産からの収入を作ることはできました。ここからは遅くなりましたが、不動産以外の事業を作っていきたいと思います。
不動産のCF→自己投資→事業を創る
事業の収益→事業拡大+不動産購入→事業と不動産の収益増大
4、浪費ではなく(投資視点を持って)消費をする。
お金は使わなくては意味がありません。金は天下の回り物なんて言いますが、お金を使うことで経済が回り、経済全体が成長していきます。今の日本の低成長の原因の一つは個人の消費の冷え込みがあります。経済が回っていないのです。
お金の使い方には浪費と消費があります。浪費とは、所有欲を満たすだけの買い物や飲食、意味のない飲み会など。一方、ここでは浪費との対するものとして「投資目的」を持った消費をあります。資産となる買い物や飲み会でも話をすることで自己成長が促される相手であればその時間やお金も投資となるでしょう。
5、投資と投機の違い
分かりやすい投機として、パチンコなどのギャンブルがあります。投資と言えば株式投資や不動産投資があると思います。しかし、株式投資や不動産投資といえど、間違えば投機となります。
1,600年頃、オランダでチューリップバブルが起こりました。チューリップの球根がその実態価値とかけ離れた価格がついたのです。しかも、球根はどんどん値段が上がっていきました。値段の上昇と共に球根に投資する人が多くなりました。貴族や承認だけでなく、市民や農民までも買っていったそうです。しかし、ある日、球根の値段が暴落します。実際の価格に戻り、高い金額が球根を買っていた人は大損をすることになります。実際の球根にはほとんど価値はなく、ただのバブルだったのです。球根は何も価値を生み出しません。そんな球根に高値がつくはずがないんです。
投資した物から生まれる収益を期待するのが投資であって、投資した物自体が生み出す物よりも転売によって利益を得ようとするのが投機です。不動産であれば、収益を生み出すものは家賃でしょう。ただ値上がりしているだけの都心マンション、リゾートの価値はあるときに暴落する可能性があります。バブル的な投機を避けるために収益還元法で価値を徹底できるかが重要です。
6、時間>お金
いくらお金を積んでも自分の所有する時間24時間以上は増えません。貧乏人でも大富豪でも24時間は平等です。その24時間を何に使うかが、人生が変わります。時間とお金を有効に使い人生を豊かにするべきです。
今までの失敗を悔いても仕方ありません。過去と周囲は変えられません。変えられるのは未来と自分だけなのです。
思いついたものを書いてみました。ベタなこと言っているなと重いながらも馬鹿にできない内容です。読んで終わるのではなく、自分の行動に落とし込んでいかなくてはなりませんね。